2025/12/01活動記録
日本PTA全国研究大会 石川大会活動報告(第1分科会)
令和7年8月22日、23日に石川県内各地にて、第73回日本PTA全国研究大会が開催され、新潟市小中学校PTA連合会の本部役員が参加してきました。
「サステナブルな未来づくりのために ~創造と協働を石川から~」を大会テーマに、全国から多くのPTA関係者が一堂に会し、最新の知見、全国の事例などが共有されました。
大会1日目は、石川県内の各地で分科会が開催されました。本部役員が参加したいくつかの分科会での講演内容等について、心に残ったキーワードを中心に皆さんに共有したいと思います。気になるキーワードを見つけたらぜひ調べてみてください。
第1分科会 子どもの意欲を高める家庭教育 子どもは家でこそ「わがまま」であれ
講師:仙台少年鑑別所 佐藤健司(公認心理士・臨床心理士)
1 「わがまま」の意味
一般的な「自分勝手」とは異なり、子どもが素直に自分の気持ちを表現すること。家庭では、子どもが本音を安心して出せる環境が大切。
2 不登校をめぐる現状と課題
不登校は令和5年度に34万人と過去最多、10年連続増加。「学校に行く」という結果だけを目標にしないことが重要。
親の建前「無理しなくていいよ」と本音「普通に通ってほしい」との葛藤が子供に圧力を与える。
3 問題行動のメカニズム
■要因家庭:虐待・過剰な期待・生活困窮・愛情不足
学校:いじめ・学業不振・交友トラブル
資質:発達特性や知的困難による対人・学習苦戦
■特徴
加害性が高い子は被害体験も抱える。
否定的自己像+支援不足 → 不安・不満 → きっかけ → 非行(もがき)。
4 子どものタイプ別特徴
分離不安型 漫然とした不全感。自己洞察が効かない。息切れ型:期待に応えすぎて抑うつ・自己評価低下。
浮遊型:家族との情緒交流不足。困り感を否認、
発達特性型:努力が報われにくい。
対人消極型:恐怖や被害体験のトラウマ。
5 登校しないことの当事者にとっての意味
学校 = 危険な場所からの回避。安全な場所に留まる安心感。
「登校しない」と決めた瞬間に得られる安堵感が習慣化、
「普通」にこだわる社会の投稿圧力が緊張と恐怖を強める。
6 家庭教育のポイント
わがまま = 自分の気持ちや考えを聞いてもらえること。言葉は感情を整理するための道具。
子どもの将来は子ども自身のもの。
親の過保護・余計な助言や期待は自立を妨げる。
親の意見は先に言わず、子どもの主体的選択を尊重する。
まとめ
家庭は、子どもが「安心して本音を出せる場所」であることが最も大切。子どもが自分の気持ちを表現できる環境こそ、意欲や自立を育てる土台となる。